ふるさと発掘イベント

山間部の里山で。地域に伝わる鳥追いの唄と楽器に出会うユニーク体験

Tags: 里山, 伝統, 鳥追い唄, 楽器, 体験, 交流, 農耕文化

人里離れた山あいの集落には、都会では決して触れることのできない、その土地ならではの音色や唄が静かに息づいています。今回ご紹介するのは、そんな知られざる里山の「音」に焦点を当てた、たいへんユニークな体験イベントです。

単なる音楽イベントとは異なり、このイベントでは、古くから稲作と共にある地域の暮らしの中で生まれ、伝えられてきた「鳥追いの唄」と、そこで使われる伝統的な楽器に出会うことができます。作物を鳥獣被害から守るための切実な願いと、厳しい生活の中でのささやかな楽しみが込められた唄は、その土地の歴史や文化そのもの。普段目にすることも耳にすることもない、地域の人々によって大切に守られてきた生活の音に触れる体験は、きっとあなたの心に深く響くはずです。

イベント詳細「里山の調べ 鳥追い唄体験会」

このユニークな体験ができるのは、「里山の調べ 鳥追い唄体験会」というイベントです。

鳥追いの唄に込められた里山の暮らしと知恵

このイベントの最もユニークな点は、「鳥追いの唄」という、特定の地域の農耕文化と深く結びついた唄に焦点を当てていることです。都会のコンサートホールやライブハウスで聴く音楽とは全く異なる、自然の中で、生活のために生まれ、育まれた音なのです。

かつて、この地域では稲作が人々の暮らしを支える基盤でした。しかし、鳥獣被害は常に深刻な問題でした。そこで、地域の人々は様々な方法で作物を守ろうとしました。その一つが、特定の旋律やリズムを持つ唄を歌い、手作りの楽器で音を鳴らす「鳥追い」でした。単に鳥を追い払うだけでなく、田畑での孤独な作業を紛らわせたり、離れた場所にいる人々に合図を送ったりと、多様な役割を担っていました。

イベントでは、保存会の方々から、なぜこの唄が生まれたのか、どのように伝えられてきたのか、そして使われる楽器がどのように作られているのかといった、貴重なお話を聞くことができます。実際に地域の竹や木材を使って作られた、素朴ながらも温かみのある楽器に触れることで、先人たちの知恵や工夫を肌で感じることができるでしょう。

この体験はどんな人におすすめか

五感を研ぎ澄ませて里山の音に耳を傾け、人々の声に耳を傾けることで、普段気づかない大切な何かを発見できるかもしれません。

アクセス方法

古民家「山の響き」は、山間部の自然豊かな場所に位置しています。

まとめ

「里山の調べ 鳥追い唄体験会」は、単に珍しい唄を聞いたり楽器に触れたりするだけでなく、その背景にある地域の暮らし、文化、そして人々の温かさに触れることができる貴重な機会です。

情報が少なく見つけにくい地方のユニークなイベントだからこそ、実際に足を運んでみる価値があります。喧騒を離れ、静かな里山で、そこでしか出会えない特別な音色と人々の営みに触れてみてはいかがでしょうか。きっと忘れられない、心豊かな時間となるはずです。